inochi  ~命~

先日、空港で保安検査員をしている時にかわいがっていた後輩が胃ガンの為、この世を去りました。

41歳でした。

癌が発覚したのは、4年前。

仲間から『会社の健診で病気が見つかった。これから治療の為、会社をしばらく休む』事を聞きました。

お見舞いやメッセージをと思いましたが、結局最後まで会いに行くことが出来ませんでした。

なぜなら・・・

どんな言葉をかけていいのかわからなかったからです。

『頑張ってね。』いや違う・・・

『きっと大丈夫さ!!』いや・・・違う・・・

なぜこの子をかわいがったかというと

(特別扱いをしていた訳でもプライベートで遊んだりもしたことはなかったのですが)

地元が同じだったから。

”かわいがっていた”というより”気にかけていた”の方がいいか?

おっちょこちょいだけど、いつも元気でニコニコ挨拶してくれて、なんでも素直に答えてくれて、誰にでも気をつかえる優しい男子でした。

彼が結婚する時は、嬉しかったな・・・

子供も2人。

奥さんとケンカしてることや子育ての大変なこともよく話して聞かせてくれてました。

久しぶり見た彼は、

すごくすごく痩せていて、面影がなかった。

4年間、本当に頑張ったんだな・・・と胸が苦しくなりました。

人を見送るのは、この歳になれば増えていきますが、私より若い人を見送るのはなんとも辛い・・・

『”愛”を知る為に、”死”がある』と教えてもらいました。

生きている間にたくさんの愛と思い出を。

今をしっかり大切に懸命に生きましょう。

会いたい人にはたくさん会いましょう。

彼は私の中で、今でも笑顔であいさつしてくれています。

また会おうね♪

一緒に働いた保安検査場

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